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SAP FMモジュールを利用した予算統制強化と財務透明性の向上

2025.6.26

私はSAPの導入PJに参画しており、FMのチームに所属しています。

FMは「予算管理」の機能です。

『予算管理はCOを利用すればよい』と考える人もいると思います。

 

FMは予算の管理・執行を担います。

特に使用可能額の上限を定め、その範囲内でのみ支出可能とすることが出来る点は特徴的です。

例えば、上限が100万円の場合、100万円を超過した支出はブロックすることが可能です。

 

一方、COは組織内部の収益・費用の分析と管理を担います。

「どの部門が利益に貢献しているのか」など、経営分析に焦点を当てています。

 

FM導入時の大事な点を2つ紹介します。

 

1つ目は「予算管理ルールの明確化」です。
FMはルールベースで動くため、予算チェックタイミングや予算超過時の動作(エラー/警告/許可)などのルールを定める必要があります。

 

2つ目は「他モジュールの理解」です。
「予算管理」という特性上、FMは他モジュールと密接に連動するので、FMの担当者がFI,MM等の知識を持っていることで効果的な導入が可能です。

 

FMとCOと両立させることで、予算管理と経営分析の両方が実現可能であり、「予算統制とコスト管理」や「中長期的な予算計画・経営計画の改善」などに役立てられると思っています。

 

【投稿担当:R.M.】