ブログ | 株式会社クロスフィールド

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チームを横断したコミュニケーション

2025.2.14

多くのプロジェクトは複数チームで体制が構築されており、チーム横断の適切なコミュニケーションが重要となります。

 

チーム横断で検討が必要な事柄について、チーム間のコミュニケーションが不十分な場合、

後々他チームから「その話は認識できていなかった。その検討結果は許容できない。」と

自チームで一度検討が完了したことを再検討しなくてはいけないことがあります。

 

このような手戻りを防ぐためにも、検討時には「チーム内で検討を留めてよいか」

または「他チームとの認識合わせが必要なのか?またそのチームはどこか?」を都度考える必要があります。

 

また、チーム横断の課題は管理主体チームが曖昧なことが多いため、対応を漏らさないためにも、

管理主体チームを明確にしたうえで、横断課題としての管理が必要となります。

 

私はしばしば自身の視野の狭さを痛感することがあります。

そのため、チームを横断した適切なコミュニケーションを常に意識しなければならないと、

強く思っている今日この頃です。

 

【投稿担当:Y.N.】

アジャイル開発で気づいたこと

2025.1.17

私は現在システム導入PJ支援に携わっており、このPJではアジャイル開発手法を取り入れてシステム開発を行っています。

また開発の際は、業務に必要な最低限の機能に絞り込み優先順位を付けてリリースするスモールスタート方式を採用しており、なるべく短サイクルで要件定義~リリースまでできるようにしています。

 

この開発手法の良いところは、短期リリースかつ毎回リリースする機能範囲が限定的なため、都度ユーザーから具体的なフィードバックをもらえ、迅速に改善要望対応ができることです。

実際に利用後すぐに、「通常業務パターンとは別に、特定のイベント時においては業務担当者が変わる別の業務パターンが発生するため、そのパターンにも対応できる機能を実装して欲しい」と言った要望があり、業務影響が出る前に対応することができました。

 

特にシステム導入PJの経験が少ないユーザーの場合、要件定義からシステムリリースが短期間である方が業務とシステム機能の紐づきを容易にイメージでき、PJとしての達成感も得られるため、アジャイル開発の方が向いていると感じました。

 

【投稿担当:K.I.】

開発手法が異なるシステム間におけるインタフェース開発の進め方

2024.12.19

私が参画しているプロジェクトでは、基幹システムはアジャイル型とウォーターフォール型を組み合わせたハイブリッド型、周辺システムはウォーターフォール型で開発している。

 

このように開発手法の異なるシステム間のインターフェース開発を行う場合、基幹システムと周辺システム間の積極的なコミュニケーションによってマイルストーンを同期したうえでスケジュールの調整を図り、自システムの開発を遅延させないよう対応することが重要になると考える。

 

私が担当する人事システムとの連携では、基幹システム側の要件検討が遅延しており、開発遅延リスクを抱えていた。
そこで、基幹システム側には、人事システムとして要件確定が必要な時期を提示し、その期限内に要件が確定できないか調整しつつ、人事システム側とは、基幹システム側からの要件に依存しない機能を先行して開発する方向で対応した。

 

両システムの間に立つ調整役として、今後も双方の進め方や作業内容を理解し、密にコミュニケーションを取りながら進めていく所存である。

 

【投稿担当:G.F.】

◆レポート配信のお知らせ◆

2025.1.24

『IFRS18号の概要と企業会計への影響』 執筆者:大野
https://www.crossfields.co.jp/cms/wp-content/uploads/2024/12/magazine_vol46.pdf

 

IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」が2024年4月に公表され、2027年1月1日以後に開始する事業年度から適用される予定です。財務諸表の比較可能性と透明性を目的とした基準です。

 

財務諸表の表示に係る要求だけでなく、経営者が定義した業績指標に関する開示も要求しており、開示に大きな影響を与えることが予想されます。

 

本稿では、弊社の会計エキスパートがIFRS18号の概要について要点を絞って解説し、また、企業にどのような影響があるのかを論じます。

 

皆様、是非ご一読ください。

何がペーパーレス化を阻むのか

2024.11.29

打合せの度に印刷される資料、積み上がった書類に埋もれた机。ペーパーレス業務の浸透が進んでいない企業には、従来の仕事のやり方とのギャップや、そもそもやり方を変える事それ自体への抵抗等、様々な理由があり変革が困難と言われていますが、本当にそうでしょうか。

 

例えば、経理部門の日次業務の一つである伝票と証憑の突合確認では、審査の品質を維持しつつある程度のスピードで処理する必要があり、証憑の確認に際しての“見やすさ”は重要な要素です。

そんな中で単純にペーパーレスの推進だけを掲げても、ひとつのPC画面でウィンドウを切り替えたり分割しての作業となり、かえって業務効率が低下しかねません。

 

だからといってペーパーレス化が不可能というわけではなく、例えば上のケースではサブモニターを用いることで紙印刷した場合の文書の見やすさに近づける等、対策は考えられます。適切な支援を行うことでペーパーレス化は十分に実現可能であると考えます。

 

【投稿担当:W.K.】

効率的な連結会計学習のススメ

2024.10.25

最近、ホールディングスと名の付く会社が増えてきました。

子会社を複数持ち、それぞれで異なる事業を運営しています。

子会社毎ではなくグループ全体の業績を把握する時に重要となるのが連結会計です。

 

一方で、連結会計は専門性が相当に高く、とっつきにくいというイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

どのように短期間で体系的に学習を進めればよいか迷われる方が多いと思います。

そのような方に、私自身が連結の知見向上に役に立った書籍をご紹介します。

 

「図解でざっくり会計シリーズ5 連結会計のしくみ(第2版)」

新日本有限責任監査法人(2014年)、中央経済社

→図とイラスト付き、原則1ページで解説されており、最初に手に取る本としておすすめ

 

「図解&設例 連結会計の基本と実務がわかる本」

飯塚幸子(2014年)、中央経済社

→連結会計業務の内容と、具体的にどのような仕訳を行う必要があるのかを理解したい方におすすめ

 

「新セグメント会計基準対応 連結経営管理の実務 予算の立て方から円滑な導入まで」

中田清穂、三浦直樹(2008年)、中央経済グループパブリッシング

→少し古いですが、連結による経営管理の考え方を学べます。

制度連結だけでなく管理連結、予算連結までも網羅しています

【投稿担当:K.N.】

要件定義フェーズの重要性

2024.9.30

最近、十数年ぶりに要件定義フェーズの重要性を再認識する状況に遭遇しました。

(詳細は割愛しますが、クロージングフェーズで要件の認識相違が発覚)

 

要件定義フェーズは、操作マニュアルやイメージ図等を使った所謂「紙芝居」で議論が進むケースが多く、認識相違が発生しやすいフェーズと考えています。

 

紙芝居を見ながら実際に動作しているシステムをイメージできるようにコミュニケーション頻度・密度を上げつつ、様々なモノを活用しながら進めたつもりでしたが、少しだけ足りていなかったなと反省しています。

 

「準備8割・実行2割」という言葉がありますが、PJの”準備”にあたる要件定義フェーズが非常に重要であることを改めて肝に銘じていきたいと思います。

 

投稿担当:C.I.】

業務プロセス理解の速度を左右するもの

2024.8.28

特殊な業界のプロジェクトが始まりました。

業務プロセスの理解にかなりの時間がかかるのではないかと心配していましたが、意外にもスムーズに理解できました。

おそらく、最初から「業務の目的」がなんとなく見えていたからだと思います。

 

「業務のやり方」(業務フロー)は業界によって大きく異なりますが、「業務の目的」はそれほど変わりません。

たとえば、購入・販売・在庫管理・資金の記録(不正やミスの防止)といった基本的な目的は、どの業界でも共通しています。

 

そのため、「業務の目的」が分かれば、業務のあるべき姿やよくある問題、それに対する解決策も自然と見えてくるのです。

これまで業界や業務を限定せずにさまざまなプロジェクトを経験してきたことに感謝しました。

 

【投稿担当:K.G.】

◆レポート配信のお知らせ◆

2024.7.22

『Excelがデジタルサーバントになる日』 執筆者:遠藤
https://www.crossfields.co.jp/cms/wp-content/uploads/2024/07/magazine_vol45.pdf

 

MicoroSoftのExcelといえば、学生から社会人まで広く利用され、ビジネスツールとしても馴染み深いものかと思います。
DXとしてマクロによる半自動化やRPAとの連携等、拡張しての利用も目にする機会が多くなりました。

 

本稿では、長くシステムの設計・運用に関わってきた弊社エキスパートが、

表計算ソフトの起源、Excelが台頭するまでの歴史を振り返りつつ、

近年Excelに拡張された機能から見る、AIと絡めた更なる活用の道、

次世代の「自動化」を担うツールとしての展望について論じます。

体制の不備をどう乗り越えるか

2024.7.19

例えばデータ連携テストをする際、連携元システム、EAI、連携先システムと、システムごとに担当者を配置する体制がセオリーかなと思います。

しかし、セオリー通りでは上手くいかないこともあります。

 

私もセオリー通りの体制でデータ連携テストを実施し、なかなか解消されないエラーに四苦八苦する経験をしました。
EAI内のマッピングが複雑化・ブラックボックス化する中、連携元システム担当としてEAIの仕様を深く理解しないままテストを進めた結果、EAI側でエラー発生時に主体的に原因究明できず、EAIチーム任せとなり解決に時間を要してしまったのです。

 

もし体制として、システムを跨いで横断的な確認を行う担当者がいれば、上記のような苦労は無かったかと思います。

しかし実際はそのような担当者は不在でした。
テストをスムーズに進めるためには、担当システムを飛び越えて仕様理解を深める等、こうした体制の不備を姿勢でカバーしていくことが大切だなと感じました。

 

※EAI:複数の異なるシステムを連携させ、データやプロセスを統合する仕組み、またはそのツールのこと

【投稿担当:T.O.】