言葉の裏側にある「観点」を繋ぐ
2026.5.29
立場や役割が異なる人々が集まるプロジェクトでは、
同じ言葉を使っていても捉えている側面が違う。
例えばテスト進捗の報告一つとっても、
予定通りの完了という「納期」を管理する立場と、
バグの出し切りという「品質」を重んじる立場では、
注視するポイントが異なる。
このズレを放置すれば、議論は平行線をたどり、
意思決定の遅れや終盤での致命的な手戻りを招きかねない。
こうした事態を防ぐため、
私はまず自分なりの「たたき台」を提示することを実践している。
最初から完璧な正解を出すのは難しくとも、
議論の出発点を作ることはできるはずである。
誰かに判断を委ねるのではなく、
不完全でも案を作り「これで進められそうか」と具体的に問いかける。
目に見える材料があって初めて主体的に動く足がかりが得られ、
クライアントも「何が判断の壁か」を具体的に示せるようになる。
たたき台を介して互いの観点を共有し合うことで、
隠れていた齟齬が解消され、合意形成へと向かい始める。
バラバラな認識を揃え、そこにある観点を丁寧に繋いでいくこと。
その積み重ねこそが、プロジェクトを前へ動かす確かな一歩になると信じている。
【投稿担当:S.S.】
