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経営管理強化

SAP FMモジュールを利用した予算統制強化と財務透明性の向上

2025.6.26

私はSAPの導入PJに参画しており、FMのチームに所属しています。

FMは「予算管理」の機能です。

『予算管理はCOを利用すればよい』と考える人もいると思います。

 

FMは予算の管理・執行を担います。

特に使用可能額の上限を定め、その範囲内でのみ支出可能とすることが出来る点は特徴的です。

例えば、上限が100万円の場合、100万円を超過した支出はブロックすることが可能です。

 

一方、COは組織内部の収益・費用の分析と管理を担います。

「どの部門が利益に貢献しているのか」など、経営分析に焦点を当てています。

 

FM導入時の大事な点を2つ紹介します。

 

1つ目は「予算管理ルールの明確化」です。
FMはルールベースで動くため、予算チェックタイミングや予算超過時の動作(エラー/警告/許可)などのルールを定める必要があります。

 

2つ目は「他モジュールの理解」です。
「予算管理」という特性上、FMは他モジュールと密接に連動するので、FMの担当者がFI,MM等の知識を持っていることで効果的な導入が可能です。

 

FMとCOと両立させることで、予算管理と経営分析の両方が実現可能であり、「予算統制とコスト管理」や「中長期的な予算計画・経営計画の改善」などに役立てられると思っています。

 

【投稿担当:R.M.】

◆レポート配信のお知らせ◆

2025.1.24

『IFRS18号の概要と企業会計への影響』 執筆者:大野
https://www.crossfields.co.jp/cms/wp-content/uploads/2024/12/magazine_vol46.pdf

 

IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」が2024年4月に公表され、2027年1月1日以後に開始する事業年度から適用される予定です。財務諸表の比較可能性と透明性を目的とした基準です。

 

財務諸表の表示に係る要求だけでなく、経営者が定義した業績指標に関する開示も要求しており、開示に大きな影響を与えることが予想されます。

 

本稿では、弊社の会計エキスパートがIFRS18号の概要について要点を絞って解説し、また、企業にどのような影響があるのかを論じます。

 

皆様、是非ご一読ください。