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ツール・書籍紹介

中堅企業におけるお金の出入りに関する会計処理の効率化

2025.8.29

入出金に関する会計仕訳の起票は、付加価値を生まないルーティンワークだけに

経理・財務部門にとっては自動化を進めたい作業の一つである。

 

特に中堅・中小企業では、自動化が進んでいないことが多い。

実現には多様なサービスを活用する必要があるため、

それなりの投資額になってしまい、先送りにしてきた背景がある。

 

本稿では、比較的安価に導入可能なサービスをご紹介したい。

 

■入出金データの収集:例)BizHawkEye等
複数の金融機関取引を、同一インターフェースで操作可能とするマルチバンクサービス。

入出金明細データの取得を自動化

 

■入金内容の把握:例)仮想口座サービス
かなり以前から金融機関が提供する入金内容の特定の容易化を目的としたサービス。

仮想口座番号をキーにして入金内容を把握

 

■出金内容の把握:例)SMBCパーフェクトクリア等
口座引落の明細特定の容易化を目的とした、支払用仮想口座サービス。

仮想口座番号をキーにして出金内容を把握

 

上記サービスを組み合わせて会計システムにデータを取り込み、

取引内容に応じた仕訳パターンを会計システムに設定すれば、仕訳生成の自動化が可能となる。

 

【投稿担当:R.T.】

 

AIと議事録の親和性

2025.3.25

発展目覚ましいAI技術ですが、最近プロジェクト内で議事録自動作成ツールに触れる機会があったので、私なりに評価してみたいと思います。

 

まずAIが作成した議事録の良さは、「読みやすい」の一言です。
AIならではの言葉・文法の怪しさ、会話前後の若干の飛躍は見られるものの、割と細かいキーワードが拾えていたり、発言のトーンを解析してか、会議内で誰がどの部分を強調したのか明確に書かれていたりと、「どんな会議だったか」の全体感がよく伝わってきました。

 

反面、”議事録”としては非常に「わかりにくい」です。
背景や言外の情報の補完がなく理解度が挙げづらい点や、発言順に囚われない会議目的に準じた体系立った整理がなされていないため、発言の関連性・整合性が読み取りづらい点など、自身が駆け出しの頃に書いてしまっていた”会話録”止まりな印象を受けます。

 

前提から結論までの論理展開として充分な表現かといった観点での所感なので、実のところ、前者の点が補えれば充分だ、という声も多いとは思いますが、理解度の低い会議で議事録の書き手になった際の、方位磁石的な使い方から始めるのが良いかな、と考えます。

 

【投稿担当:K.T.】

 

効率的な連結会計学習のススメ

2024.10.25

最近、ホールディングスと名の付く会社が増えてきました。

子会社を複数持ち、それぞれで異なる事業を運営しています。

子会社毎ではなくグループ全体の業績を把握する時に重要となるのが連結会計です。

 

一方で、連結会計は専門性が相当に高く、とっつきにくいというイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

どのように短期間で体系的に学習を進めればよいか迷われる方が多いと思います。

そのような方に、私自身が連結の知見向上に役に立った書籍をご紹介します。

 

「図解でざっくり会計シリーズ5 連結会計のしくみ(第2版)」

新日本有限責任監査法人(2014年)、中央経済社

→図とイラスト付き、原則1ページで解説されており、最初に手に取る本としておすすめ

 

「図解&設例 連結会計の基本と実務がわかる本」

飯塚幸子(2014年)、中央経済社

→連結会計業務の内容と、具体的にどのような仕訳を行う必要があるのかを理解したい方におすすめ

 

「新セグメント会計基準対応 連結経営管理の実務 予算の立て方から円滑な導入まで」

中田清穂、三浦直樹(2008年)、中央経済グループパブリッシング

→少し古いですが、連結による経営管理の考え方を学べます。

制度連結だけでなく管理連結、予算連結までも網羅しています

【投稿担当:K.N.】