はじめに
1990年代に始まった先行企業におけるERPグローバル展開も、日本企業の「グローバル生産・販売型」経営への移行にともなって、さらなる展開と発展をとげている。
一方、2000年代前半のエンロン事件に端を発する米国SOX法をきっかけに、我が国においても「財務報告に係る内部統制報告制度」が2000年代後半に導入され、内部統制への対応はいまでは特別な対応ではなくなったと考えられる。
これらはまったく異なった性質の取り組みではあるが、日本企業の経営における“業務プロセス”に大きく関連しており、本稿では、日本企業がERPグローバル展開を実行する際に、内部統制報告制度への対応として考慮すべき事項を整理したい。
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