シニアコンサルタントへの昇格は、単なるスキルや経験の延長線ではなく、役割や視座が大きく変わる転換点でもあります。
今回のインタビューでは、実際にその変化を経験している神戸さんに、日々の業務の中で感じている変化や、責任範囲の広がり、そして今後目指す姿について伺いました。
■プロフィール

シニアコンサルタント
神戸 翔希 Kambe Shoki
2021年新卒入社。現在は百貨店POS刷新プロジェクトを担当し、クライアントとの円滑なコミュニケーションを意識した支援を行っている。
過去には営業支援システム導入プロジェクトにおいて、ベンダー2社とクライアント間のインターフェース要件調整を担当し、関係者間の円滑なコミュニケーションを通じてプロジェクト推進に貢献した。
趣味は海外スポーツ観戦とサウナ。
【担当プロジェクトの概要】
クライアントである百貨店のPOSシステムリプレイスを目指すプロジェクト。
プロジェクトの中では教育および機器展開を担当するチームのリーダー補佐を担当。
チームメンバーは約15名、新業務・システム習熟に向けた教育計画の策定から実行、各売り場へのPOS機器のスムーズな展開に向けた準備が主な役割。
■チームを活性化させることが、いまのミッション
吉田:
現在のご自身の役割・ミッションを一言で表すと、どんなものだと思いますか?
神戸:
クライアント含めたチームの活性化だと考えています。
現在の役割としては、プロジェクトの1チームのチームリーダー補佐として入っていますが、そのチームは私以外全員クライアントで構成されています。
自分が実際に手を動かす場面ももちろんありますが、チームリーダー補佐という役割上、どちらかというとチームメンバーの方にタスクを依頼する必要があります。
そういった意味では、メンバーがタスク推進をしやすい環境をつくることがミッションかなと思っています。
■自走する場面の増加が、大きな変化
吉田:
シニアコンサルタントに昇格して、一番大きく変わったと感じる点は何でしょうか?
神戸:
現在の体制上、チーム内にクロスフィールドのメンバーが私1人というところも理由としてありますが、クライアントとのやり取りにおいて、自走する場面が増えたかなと思っています。
例えば、資料作成においては社内レビューなく、直接クライアントにアウトプットする機会が増えました。また、会議のファシリテートにおいての準備も、基本的には一人で行っています。
コンサルタントのときは、都度上長に相談をしてレビューを経て、打ち合わせにも同席してもらうことが多かったので、そこが一番大きく変わったかなと思います。

参考:クロスフィールドのキャリアパス
■段階的に広がってきた責任範囲
吉田:
自走するまでに、どのような過程がありましたか?
神戸:
コンサルタントの頃から、私が主体となってクライアントとやり取りする機会を定期的に与えてもらっていました。
例えば、ある領域の定例会議のファシリテートにおいて、初めは上長にレビュー・同席してもらい、徐々に進め方の理解を深めることで、任せてもらえる責任の範囲が広がっていったと感じています。
そういった経験を積み重ねることで、担当の役割を増やしていき、チームのタスクについては自身で完結できるようにシフトしていきました。
一方で、チームのタスクを超える部分、例えば経営層に報告する資料を担当する際は、今でも上長に相談したり、レビューしてもらっています。
■「任せられる力」がひとつの基準に
吉田:
担当領域において自身で完結できるスキルや実績というのは、シニアコンサルタントに上がれるひとつの基準になるでしょうか?
神戸:
そうですね。担当領域において一定のパフォーマンスを通し、クライアントや社内から信頼を得ることが必要になってきます。
コンサルタントとの大きな違いは、上長を介さず、ある程度自分の責任でプロジェクトワークしている点かなと思います。
■マネジメントで直面した壁
吉田:
「タスクを差配しコントロールする」となると、チームメンバーに合わせて対応する必要があるかと思いますが、苦労した経験はありますか?
神戸:
そうですね。「依頼の仕方」で苦労することが多いです。
意図が正しく伝わっていなかったり、ゴールに対して品質やアウトプットが自分の想定と異なる形で上がってくることがあります。
吉田:
そういった苦労や悩みは、上長に相談されるのでしょうか。
神戸:
はい。大きなタスクをチームリーダーとしてメンバーに振るうえで、「進め方の想定」「どのような人を巻き込むべきか」「具体的な依頼のアプローチ」など、上長に細かく相談するようにしています。
これらはマネジャーに上がるうえで非常に重要な要素だと感じていますが、これまでは自分で対応してしまうことも多く、まだ苦手意識のある領域でもあります。
そのため、自身の課題として向き合っているところです。
■振り返って気づいた「全体を見る力」
吉田:
コンサルタント時代に“できていればよかった”と、今になって思うことはありますか?
神戸:
「プロジェクトの全体像を把握する意識」を持てていたら良かったですね。
コンサルタント時代は、割り振られたタスクを精一杯やることに集中して取り組んでいました。
ただ、今になって振り返ると、自分の役割でなくとも、資料に目を通したり、他の人は何をやっているのかアンテナを張ったり、違うチームのクロスフィールドメンバーに話を聞くことで、早い段階からプロジェクト全体を把握する意識がついたのではないかと思います。
■信頼が生んだ印象的な一言
吉田:
「この仕事を続けてきてよかった」と感じた具体的なエピソードがあれば教えてください。
神戸:
以前担当していたプロジェクトになりますが、2~3年担当していた領域があったんです。
クライアントと丁寧にコミュニケーションをとっていたこともあって、システム稼働直前の慌ただしいタイミングで、「頼れる人、神戸さんしかいないわ」とクライアントから言ってもらったときは、すごく嬉しかったですね。
■目指すのは「適材適所」で成果を出す存在
吉田:
今後、どのようなコンサルタントでありたいと考えていますか?
神戸:
プロジェクト全体を俯瞰したうえで、適材適所に人材を配置し、それぞれの強みを活かしながら成果を出せるコンサルタントになりたいと考えています。
さまざまな課題が発生する中で、プロジェクトの成功から逆算して「誰に何を任せるべきか」を適切に判断できる存在を目指したいです。
■次のステージに向けた取り組み
吉田:
次のキャリアステップを見据えて、今意識的に取り組んでいることはありますか?
神戸:
「周りを巻き込み、自分で抱え込みすぎないこと」です。
マネジャーを目指すうえでは、自分で業務を遂行できることを前提としつつ、部下やチームメンバーに適切にタスクを任せて管理する力が重要だと感じています。
そのため、周囲を巻き込みながらプロジェクトを推進していく力を、意識的に強化しています。
■クロスフィールドに向いている人
吉田:
「クロスフィールドのコンサルタント」に向いているのはどんな人だと思いますか?
神戸:
「コミュニケーションを面倒くさがらない人」ですかね。
クロスフィールドはクライアントと仕事をする前の段階で、自社内でしっかりコミュニケーションをとり、認識を合わせ、一緒に同じ方向に向かっていくスタイルです。
そのため、コミュニケーションをコストではなく、成果を出すための手段として前向きに捉えられる人が向いていると思います。
今回お話を伺い、「シニアコンサルタント」とは、単なるスキルや経験の延長ではなく、視点を「自分」から「チーム」へと広げていく役割であると感じました。
段階的に任されながら自走力を高め、さらに「任せる責任」に向き合うプロセスは、これからステップアップを目指す方にとって大きなヒントになります。
個の力にとどまらず、チームで成果を創り出していく。その難しさとやりがい、そしてクロスフィールドらしいコミュニケーションの価値が伝わるインタビューでした。
執筆:採用・広報担当 吉田
