毎年、一年間で著しい成長またはパフォーマンスを遂げたコンサルタントに贈られる「Most Valuable Consultant(MVC)」賞。
昨年は1名の選出でしたが、今年は4名が受賞しました。
それぞれが担当したプロジェクトにおいて高い専門性と責任感を発揮し、クライアントへの価値提供に大きく貢献しています。
今回は、その歩みや仕事への想いについて、お話を伺いました。
受賞者紹介:左から、稲見さん、久保田さん、大島さん、宿谷さん、代表の設楽さん
個別インタビュー|変革の最前線で見えたもの
※掲載順は氏名の五十音順です。
シニアコンサルタント
稲見 公彦
Kimihiko Inami
プロフィール
2023年に中途入社。前職では機械部品メーカーで営業技術職として製品説明や提案を担当。現在は出版社の販売支援システム刷新プロジェクトにてPMOとして活躍中。
初めてのシステム開発ながら、要件定義からリリースまでを経験し、実装された瞬間の喜びが印象に残っている。趣味は音楽鑑賞と楽器演奏。
♦受賞理由♦
複数ベンダーとクライアントを調整しながら、難易度の高いプロジェクトをPMO主担当として統括。持ち前のコミュニケーションスキルを活かし、多方面においてプレゼンスを発揮。
クライアントからは感謝の言葉と、大きな成長への評価をいただく。上位IT資格や簿記、英語など、自己研鑽にも継続的に取り組んでいる。
―MVC受賞の率直な感想を教えてください。
過去のMVC受賞者の記事や受賞理由を見ると、自分が受賞することは到底ないと思っていたので、素直に嬉しかったです。まだ自分自身で満足していない点もあるため、これからも自惚れずに頑張りたいと思います。
―受賞理由を踏まえて、この1年の取り組みを振り返りどのように感じていますか?
プロジェクトのチームメンバーだけでなく、実際の業務に関わる方々とも対話しながら進めた一年でした。一方的に「プロジェクトが〜」と私目線で話すだけでは理解が深まらず、潜在的な課題も見えてきません。相手の業務を細かく理解することで目線を合わせ、可能な限り課題を抽出しながら進めるようにしていました。その結果、課題を先送りせずに進められたことが評価につながったのではと感じています。
―コンサルタントとして大切にしている価値観や信念は何ですか?
“当たり前のことを当たり前に”を大切にしています。誤字をしない、目的を見失わないなど、普段は当然と思えることも余裕がない時にはできないことがあると思います。どんな時でも質を落とさないよう意識しています。
シニアコンサルタント
大島 隆
Takashi Ohshima
プロフィール
2019年に新卒入社。大学ではミクロ経済や統計、ゲーム理論などを学び、経済学部らしい基礎を身につけた。現在は総合機械メーカーの全社ERP導入プロジェクトにて、財務会計・管理会計領域を担当。
初めて経験した稼働後のハイパーケアでは、データの誤りが決算に直結するという現場の緊張感を肌で感じ、強く印象に残っている。休日はカラオケや筋トレで気分転換を図っている。
♦授賞理由♦
現プロジェクトにてプロジェクト原価管理チームのCenter of Excellence(IT側の展開推進役)として活躍。グループ会社2社への導入後、本社の主要事業とコーポレートへの展開を完遂。
ジョブ設定ではクライアントから第一人者として認識される存在に。社内でも積極的なコミュニケーションで信頼を築いている。
―MVC受賞の率直な感想を教えてください。
驚き半分、喜び半分といった気持ちです。受賞を期待していなかったと言えば嘘になりますが、他のメンバーも同様に一生懸命働き、成果を出している姿を見てきたので、その中で自分を選んでいただけたことに、驚きと喜びを感じました。
―受賞理由を踏まえて、この1年の取り組みを振り返りどのように感じていますか?
初めて経験するハイパーケアでは、自分の支援ひとつで上場企業の決算が1営業日延伸するかどうかという状況が続き、重い責任を感じながら、何とか決算を前に進められるよう日々全力で支援を続けてきました。時間を惜しんで取り組んだ結果、クライアントの皆様、そして会社から評価いただけたことが素直に嬉しいです。
―コンサルタントとして大切にしている価値観や信念は何ですか?
クライアントの背景事情にも寄り添うことを意識しています。組織内での立場や考え方、他部署との関係などにより、論理的に進められない場面もあります。会話を重ねる中で、うまく進まない背景が見えてくることもあります。そうした事情も踏まえた上で、自分には何ができるか、どう支援すれば理想の実現につながるかを日々考えています。
シニアコンサルタント
久保田 竜乃介
Ryunosuke Kubota
プロフィール
2020年に新卒入社。大学時代は大手メーカーの協力のもと、実践的にマーケティングを学ぶ。現在は建設業向け会計システム刷新プロジェクトのPMOとして活躍中。今後の開発・テストを見据え、業務側と密に連携しながら要件整理を支援している。印象に残っている経験は、システム導入支援において稼働前後に発生した緊急性の高いさまざまな課題を業務メンバーと協力して乗り越えたこと。趣味は野球観戦とゴルフ。
♦授賞理由♦
全社ERP導入プロジェクトにて財務会計領域のCenter of Excellence(IT側の展開推進役)として活躍。ただ単にサポートするだけでなく、内製化するための提言を行い、クライアントから高い評価を受けた。
あわせて、グループ会社の準備活動フェーズにも参画。先行PJでの知見をフルに活用しながら難しい役回りを担い、無事フェーズ完了に漕ぎつけた。
―MVC受賞の率直な感想を教えてください。
自分の仕事ぶりを評価いただき素直に大変嬉しく、光栄に思っています。一方で、成長の余地が多々あることは重々承知しておりますので、これからもクライアントの期待に応え続けられるよう日々精進していく所存です。
―受賞理由を踏まえて、この1年の取り組みを振り返りどのように感じていますか?
これまでの経験で蓄積された知見を活かすことができ、入社以来、最も仕事の楽しさと難しさ、やりがいを感じた1年でした。ただし、これは現クライアントとの長い関係性に支えられている面も大きく、今後も広く知識を獲得し、プロジェクトに貢献していきたいと考えています。
―コンサルタントとして大切にしている価値観や信念は何ですか?
やはり、常にクライアント目線で物事を捉える姿勢が大切だと感じています。発言の真意や要件の背景を深く理解しなければ、本質的なソリューションは生まれないと考えています。独りよがりな提案を避けるためにも、細やかな気配りをモットーとしています。相手との共通言語を意識し、互いに伝えたいことを正確に伝える――その積み重ねによって信頼を築き、業務とIT、現場と経営の橋渡しになりたいです。
マネジャー
宿谷 昂気
Koki Shukuya
プロフィール
2018年新卒入社。大学では経済学や会計学など幅広く触れたが、その中でも管理会計を専攻とした。現在は商社向けの基幹システム導入プロジェクトにて、プロジェクト管理、ユーザタスク支援を行っている。
会計領域を中心としたバックオフィス業務の改革についての支援経験が多い。粘り強く諦めない精神が持ち味。
♦授賞理由♦
新基幹システム導入プロジェクトにて、移行・会計チームのリーダーおよびPM補佐として活躍。移行全体の管理やデータ作成、会計要件の整理、ベンダ・タスク管理など幅広く貢献。
また、自社PJメンバーのマネジメントも担当。自己研鑽としてVBAや生成AIの活用、会計・IT分野の継続的な学習にも取り組み、実務に活かしている。
―MVC受賞の率直な感想を教えてください。
日頃はクライアント先でプロジェクトワークをしていますが、今回はシステム稼働というハードなタイミングだったため、社内への貢献はそれほど多くできませんでした。そうした状況下でもプロジェクトへの貢献を評価していただけたことに、日々の努力が報われたと感じています。
―受賞理由を踏まえて、この1年の取り組みを振り返りどのように感じていますか?
プロジェクトの目的である新システムの本稼働の実現に向けてできることを最大限に行いました。多くの関係者と対話し、膨大なタスクを遂行していき、とくにかくプロジェクトを前に進めるということに努めました。プロジェクトのために何をすべきかを常に考えていた日々でした。
―コンサルタントとして大切にしている価値観や信念は何ですか?
人の想いに気づき、それに応えることを大切にしています。コンサルタントという立場は変革の場に関わることが多く、意見の食い違いや変革そのものへの反発が生じることも少なくありません。ある種、土足でお邪魔しているという意識のもと、理性だけでなく感情も大切にしながら、改革を支えたい一心で取り組んでいます。
社員の姿勢から見える、私たちの価値観
4名のインタビューからは、現場に真摯に向き合いながら、変革に挑み続ける姿勢が伝わってきました。MVC受賞は、その日々の積み重ねが形になった成果のひとつです。
私たちは、常にクライアント目線で考えることを大切にしながら、現場の声に寄り添い、信頼に応える支援を続けています。
これからも、一人ひとりの挑戦が価値ある変革を生み出していきます。
執筆:採用・広報担当 吉田