(中断を余儀なくされた)基幹システム構築プロジェクトの再生計画を立案し、リスタートを実現
事例紹介Works
【事例紹介】
プロジェクト再生支援
プロジェクト管理
プロジェクト課題、背景
クライアントは、次期基幹システム導入に向けて社内メンバーが中心となってプロジェクトをスタートさせたものの、要件定義完了時点で発注先システムベンダーから当初計画予算を大幅に逸脱する見積金額とスケジュールを提示され、プロジェクトを一時中断せざるをえない状況に追い込まれていました。
自社単独では有効な解決策を見いだせないと判断したプロジェクトオーナーからの要請を受け、クロスフィールドはプロジェクトの立て直しに参画しました。
提案、進め方
- クライアントメンバーと協力して中断時点までのプロジェクト運営方法、管理実態を調査し、プロジェクト管理の問題点を洗い出したうえで、見直し案を策定しました。
- プロジェクト計画を逸脱する最大要因となった要件定義書の中身を精緻に分析し、(コスト・納期の縮小に向けて)開発範囲・対象の絞り込みを行うとともに、場合によっては代替ソリューションを採用することも検討しました。
- 当初プロジェクト計画にて定義されたQCD(品質・費用・納期)についてクライアントのニーズを改めて確認、整理し、QCDの明確な優先順位付けを行いました。
- ①~③の検討結果をとりまとめ『新プロジェクト計画(=再生プロジェクト計画)』を策定するとともに、その内容について、クライアントマネジメント層はじめ各ステークホルダーに説明を行い、プロジェクト再開に向けての合意形成を図りました。
- (クライアントにとって不利と思われる)開発基本契約他、システムベンダーとの各種契約内容について可能な限り見直しを行い、想定されるリスクや不測の事態に備えた契約内容に改訂しました。
効果
- プロジェクトリスタート
- 新プロジェクト計画が正式承認されたことにより、中断していたプロジェクトのリスタートが実現しました。また、迅速な対応の結果、プロジェクト中断期間は最小限に抑えられ、システム稼働時期も当初予定から3か月遅れにとどめることができました。
- 判断基準の明確化
- プロジェクトQCDに優先順位付けをしたことで判断基準が明確になり、プロジェクト再開後は問題解決への取組が迅速化されました。